今回は、「論理的な思考」によって、受験期の「不安」を冷静に処理し、「次の一手」という「知識」に変えるための心のマネジメント論を解説します。
「論理と感情―受験期に「不安」を「知識」に変えるための心のマネジメント論」3回にわたって連載しています。
2.不安を「知識」に変えるための思考プロセス
不安を感じたとき、学習者が実践すべき思考プロセスは、以下の3段階です。
段階1 不安要素を「客観視」する
まず、不安を紙やデジタルで書き出します。「数学の計算ミスが多い」「現代文の時間が足りない」など、感情を交えず事実だけを記録します。この行為自体が、不安を自分自身から切り離し、「分析対象」として客観的に扱う第一歩になります。
段階2 「分解」と「紐付け」で原因を特定する
書き出した問題に対し、「なぜそれが起こっているのか?」を最低3回問いかけ、論理的な原因を深掘りします。
例
「計算ミスが多い」→なぜ? →「途中で式を省略している」→なぜ?
→「時間短縮を焦っている」→なぜ?→「基礎の論理に自信がなく、早く終わらせたいという焦燥感がある」、この深掘りにより、本当の原因(論理への自信のなさ)が特定されます。
段階3 「次の具体的な行動(知識)」を定義する
原因が特定されれば、感情的な対策(「もっと頑張る!」)ではなく、具体的な行動(知識)に落とし込めます。
例
「基礎の論理に自信がない」→「明日から一週間、基礎参考書の第1章(S+Vの骨格)を図式化しながら完全に理解し直す」
このように、感情的な「不安」は、「論理的な分解」を通じて、「実行可能な具体的な学習行動」という「知識」へと変換されるのです。
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